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一般歯科(小児歯科)

抜歯

抜歯は口腔外科医の基本的手技です。 ここでは抜歯時に問題となる処方を受けておられる場合の見解を書きます。

  1. 抗血栓療法で投薬を受けておられる場合(投与された先生の意見で判断しますが)
    1. 抗凝固療法
      心房細動、静脈血栓塞栓症、心原性脳塞栓、リウマチ性弁膜症などの静脈血栓症で処方を受けておられる場合。ワルファリン(ワーファリン)やヘパリン剤。投与を中止せず抜歯などの観血処置は可能です。但しPT-INR(プロトロンビン値の国際標準値)。3以下が理想です。
    2. 抗血小板療法
      アテローム血栓性脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症などの動脈血栓症で処方を受けておられる場合。アスピリン(バッファリン、バイアスピリン)塩酸チクロジン(パナルジン、チクロピン)シロスタゾール(プレタール)ジピリダモール(ベルサンチン,アンギナール)など。投与の中断が理想ですが、中断することなく抜歯や小手術は可能です。
  2. 骨粗鬆症でBP(ビスフォスフォネート)製剤を服用中の場合
    日本で販売されているBP製剤は、ダイドロネル、フォサマック、ボナロン、アクトネル、ベネット、ボノテオ,リカルボンなどです。長期に服用した場合、骨の創傷治癒不全 (BP製剤が骨組織に吸収されると、破骨細胞の機能が阻害されるため骨の再生が抑制されたり、血管新生や上皮細胞遊走が阻害されるため)がおこります。口腔内では、口腔常在菌などの感染源が多く「顎骨壊死(骨が死んでしまう)」 をおこします。そういう理由で、歯牙の周囲に炎症がおこった場合、抜歯などの観血処置はせずに消炎処置のみで経過をみます。 BP製剤を服用されるなら、服用前に口腔内の炎症(歯槽膿漏や歯根膜炎)を治して定期検診をうけましょう。できるならば、適度な運動をして筋力をつけて、骨に負荷をあたえて骨の強化をして、BP製剤の服用は止めるように努力しましょう。

歯周病(歯槽ノーロー)

食べ物を食べて食渣(食べかす)が残ると、そこに細菌が増殖(増える)します。細菌が増えると歯垢(プラーク)になります。歯垢を放置すると石灰化がおこり歯石になります。歯石は歯と歯茎(歯肉)のすき間から歯肉の奥へ奥へとついて行き、歯周ポケットをつくり、歯の周囲の骨を溶かしていき、歯周病が進行します。年齢とともに歯肉が痩せて(下がって)くると考えられていましたが、今は否定されています。歯周ポケットができないように定期的(一般的に半年から1年)に歯周管理をすると、そのままの健康な歯ぐきを維持できます。定期的な検診をおすすめします。

歯周病と全身との関係

最近、歯周病が「全身の健康」に悪影響を及ぼしていることが問題になっています。歯周病になると、気づかないうちに歯の周囲の組織内のに細菌が侵入し、細菌自体や細菌が作り出す毒性物質、あるいは細菌に抵抗する白血球や白血球が出した「サイトカイン」「プロスタグランジン」というような物質などが血液中に入ります。これらは全身の臓器に運ばれ。さまざまな影響を与えます。

  • 胃潰瘍
    歯周病と胃潰瘍には、よく似た細菌が存在して、お互いにアレルギーを起こして悪化させると考えられる。
  • 歯周病と治療すると、血糖値が下がる
    日本人の20人に1人が糖尿病です。歯周病原菌の内毒素などは糖尿病の憎悪因子となります。逆に歯周病を治療すると、血糖値が下がって糖尿病も改善されるという報告もあります。
  • 動脈硬化
    歯周病のある人ほど動脈硬化による心臓疾患が多いことがわかってきました。また、動脈硬化のあるところには歯周病原菌が見つかっています。
  • 敗血症
    口の中の細菌は、歯周ポケットなど菌の周囲から頻繁に血液中に入り込んでいます。しかし、白血球や免疫物質などのおかげで危険な状態にさらされることはほとんどありません。ところが細菌と戦う能力の低下した人では、血液中の細菌が増加する敗血症になり死亡することがあります。
  • 早産や低体重児出産
    歯周組織に嫌気性細菌が増えると歯肉から出血しやすくなり、それによって血液の好きな細菌が増え、内毒素を出してその内毒素が歯周ポケットから血液中に入り、子宮や胎盤に障害を与え、その結果早産や低体重児出産を誘発することがあります。
  • お年寄りは肺炎になりやすい
    私たちは睡眠中でも唾液などを飲み込んでいます。すなわち嚥下反射が起きているのです。ところが、高齢者の嚥下反射は低下しているので、知らず知らずのうちに鼻_喉・口の細菌が気管へ流れ込みます。いわゆる誤嚥が起き、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。
  • 口の中に原因がある皮膚炎
    口の中の菌が出す毒性成分が腎臓・皮膚・関節に蓄積してアレルギー反応を起こし、腎炎・皮膚炎・関節炎になることがあります。

母子感染(赤ちゃんを育てるお母さんへ)

生まれたての赤ちゃんは無菌状態です。乳児期には母乳から免疫をもらっていますが、離乳期から12歳ぐらいまでは免疫機能が十分備わっていません。虫歯は口の中の細菌が作る「酸」が歯を溶かす病気です。お母さんの口の中の衛生状態が悪いと、離乳期に(人工乳の温度の確認のために哺乳瓶の乳首を吸う)、(口移しの食事)や(同じスプーンやお箸を使った)時に、唾液(つば)を介して細菌が子供に感染します。

出産の前に、歯周病(歯石取り)や虫歯の治療をして、口の中の衛生状態を良くしておきましょう。

小児歯科

強制的に治療をすることはありません。日々成長する子供の意思を尊重して、納得した上で処置を決める。精神的、肉体的に健康に育つように、ご両親と一緒に見守ってあげましょう。成長段階で必要ならば矯正治療もします。

発音障害の症例

舌小帯の強縮(しゅく)による舌の運動障害(中学校で英語の発音をして気付く場合が多いようです。

舌小帯による運動制限
舌小帯による運動制限
術後(自由に動きます)
術後(自由に動きます)